キムラデービー宣言
木村明治(KIMURA, Meiji)は以下の方針で「キムラデービー(kimuradb)」として活動していきます。
- データベースを使った開発において、開発者の心理的・物理的負担を下げる。
- そのために、既存の資料・ドキュメントはなるべく活用し、そこへの効率的なアクセス(本、ドキュメント、URL)を提供する。
- FAQ的なものや、各情報の関連などは、ディレクトリ情報として公開する。
活動の柱を三つおきます。
- 1.法人に対する継続的なコンサルティング。
- 2.個人に対する単発のアドバイス。
- 3.データベースに関する資料・ドキュメントのディレクトリを作成。
また、それに付随する対外的な活動
■なぜ自営業でこのような活動をするのか。
- 各種開発がオープンな物へと移行してくると、開発者の基礎知識としてデータベースの知識が
必要になり、実際に開発に使う機会が増えてきます。新人の開発者は、開発の関連知識をまずは
広く浅く習得する必要があります。総合的なところでは
日経ソフトウエア(1998年7月創刊)などの
雑誌がその参考になると思います。これらを起点として、その時々の開発のコアとなる部分や、
開発者自身のコアコンピタンスとなる分野について、専門の雑誌、専門書をひもといて長期的に
身につけていくのが一般的だと思います。たとえばデータベース関連の雑誌であれば、
DB Magazine(1999年8月創刊)などは、データベースに関わるものとしては心強い雑誌です。
- ただ業務でいきなり特定の情報が必要になったりしたときに、頼れる先輩はいるでしょうか。
社内にデータベースをよく知っている特定の人はいるでしょうか。その人の時間を割いてもらって
相談することはできるでしょうか。残念ながら、それは年々難しくなってきていると思います。
- データベースに関して言えば、各種のDBを扱う必要性がでてきています。商用の御三家
(Oracle,
SQL Server,
DB2), 非商用の御三家(PostgreSQL, MySQL, Firebird/InterBase)
さらにアプリによっては、特定のDBで高速に動作する必要があったり、速度はほどぼどで
複数のDBに対応する必要があったり、また、コストの問題で既存のアプリを非商用に対応する
必要もあるでしょう。中堅の人で、それらの知識があったり、DB専門の人で各種DBの動向を
把握したりする人と、初級〜中級の人とのつながり、もしくはそのような知恵の蓄積が、
アクセスできる形で、企業にストックされていることは、まれなのではないでしょうか。
- インターネット関連の普及は、こういった世代間の断絶をある程度緩和することはできます。
検索エンジンで検索すれば、関連する情報のとっかかりを見つけることは容易です。さらに最低限の
英語がわかれば、さらに何倍かの情報が取得できるでしょう。また、分野を特化すれば、互助的な
メーリングリストへの問い合わせ、回答が得られることもあるでしょう。データベースベンダー
自体の対応も変わってきました。たとえば、メーカーはそのマニュアルを数万円から十数万円で
「販売」してきましたが、今ではオンラインから無料で参照できたり、無料で入会できる会員
になれば、無料で参照できたりします。
- また、幸いなことに、2000年前後に創刊した雑誌類は、そのアーカイブが入手可能です。
日経ソフトウエアは毎年の分を有料で入手可能
ですし、DB Magazineは定期購読の特典などで
過去記事の入ったDVDを入手可能です。
- ただ、それらのデータはただあるだけで、その情報の海から自分の指向に沿った形で
検索して、必要なデータにたどり着くのは至難の業だと思います。キムラデービーでは
データベースに特化した形で、その情報の海への取り組み方や、必要な情報(もしくは
そのヒントのところまで)へたどり着く手助けを行おうとしています。
- 「なぜ自営か」というと、この取り組みに集中したいからです。会社が絡むと各種情報の公開が
難しくなりますし、会社に属して片手間でやるには、工数が大きすぎると感じています。
自営でやる限りは、自営を維持するためのコストは法人よりも低く、適正な価格で、適正な
情報を提供する、という形を細く長く行うことができると考えています。
●法人だけでなく個人
- 当初は法人に対する活動だけを行おうと思っていましたが、個人に対するものも試験的に
行うことにしました。なぜならば、自分自身、そのキャリアの中で常に苦しんできた部分だからです。
最近は特定の話題であれば、メーリングリスト、掲示板、その他の手段がありますが、基本的には
一つのテーマに絞り込んだ互助的なものになります。一方的な答えの強要はエチケット違反ですし、
それ以外にも有形・無形の常識、非常識があります。テーマが複数にわたる場合や、抽象的な質問
は、うまく回答がもらえないことのほうが多いです。
-
たとえばJavaについてのメーリングリストの場合、このような問題があがり、
実際に初心者向けの方のメーリングリストは廃止になりました。
技術的なメーリングリストは大なり小なり同じような問題を抱えていると思います。
今回「キムラデービー」が行う「個人に対する単発のアドバイス」は、有料にすることにより、
既存のメーリングリスト、掲示板等よりも、質問者のしきいを低くして質問できるようにするものです。
各個人(特に初心者)は自分だけが、特殊な環境一人で苦しんでいるように思いがちですが、
だいたいは同じようなつまづきポイントでつまづいているだけのことがおおいものです。
そのつまづきを個人でも払える金額でヘルプするのが、このサービスの目指すところです。
●各種活動の還元
- 主にデータベースに関するドキュメント、書籍のディレクトリを作成します。
URLとコメントが主になります。これは公開しますので、自力で参照・使用できる人は
是非使ってください。また、主に非商用のデータベースについては、各種貢献していきます。
「キムラデービー」の活動の半分は、非商用のデータベースが対象になりますので、活動の
当初は主にFirebird/InterBaseから。それから徐々に対象をPostgreSQL, MySQLに広げて
いきたいと思います。
■標準価格(2005/05現在)
- 1.法人に対する継続的なコンサルティング
\25,000円/時 -- ミニマムフィーは、4時間/月から。(ただし、担当者的な作業は、\12,500円/時〜)
目安となる標準料金として出しています。内容により価格は上下しますので、お問い合わせください。
-
2.個人に対する単発のアドバイス。
\2000円/件。おおよそ一件につき10分程度の時間をかけるイメージです。
基本的には、各種Webや本として公開されている情報に対するポインタとアドバイスになります。
公開されている情報がなければ、私のほうで回答を作成することもあります。
同じような質問・回答が10件程度集まれば、ドキュメントとして公開していきたいと思っています。
公開した物はディレクトリに置いていきます。
ただ、個人に対する単発のアドバイスは、まだ試行錯誤的なものがおおいので、各種仕組みは走りながら
モディファイしていきます。
-
3.データベースに関する資料・ドキュメントのディレクトリ作成。
無料。キムラデービーの活動結果として作成していきます。ご意見は参考にしますが、そのとおりになるとは限りません。使いやすい物にすべく、継続して
モディファイしていきます。これでもしあなたのお仕事の効率があがるのであればご自由に参照してください。
もし参照の仕方がわからない場合は、1.または2.を使って、おたずねください。
1.2.で問い合わせが多く、該当ドキュメントが存在しない場合は、木村のほうで作成して公開していく
予定です。
出版社からの献本も受け付けます。FIFOになりますが、順次目を通して、ディレクトリに追加していきます。
ただ、必ずしもいい評価を出すとは限りませんので、その点をご了承のうえでお願いします。
更新履歴
本ページの著者: 木村明治(KIMURA, Meiji)